過失が4割くらいありそうですが、休業損害でもらったつもりの分も後で4割 返さないといけないんですか?

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過失相殺は損害額全体に対して行われます。それゆえ、示談前に相手方の任意保険会社から既に金銭が支払われている場合には、以下の流れで計算されます。
 
【計算方法】
(1) 損害額全体の計算
→治療費+交通費+休業損害+慰謝料+・・・=A
(2) 過失相殺(過失がB割ある場合)
→A×(1-(B×0.1))=C
(3) 任意保険会社からの支払い分(D)を控除
→C-D=E円(=最終的に受け取れる金額)ここで、具体例を挙げてみましょう。
 
【具体例】
・損害総額が100万円
・相手方の任意保険会社から治療費や休業損害として支払われた金額が70万円、
・過失割合が当方4割、相手方6割

↓ 上の【計算方法】にあてはめると・・

(1) A=100万円
(2)100万円(A)×(1-(4(B)×0.1))=60万円(C)
(3) 60万円―70万円(D)=-10万円
ご質問の点ですが、【計算方法】のように、すでにもらった金額の4割を返すというよりも、治療費や慰謝料なども含めて算出した全体額から過失分の4割を差し引き、それが既にもらった金額を超えていれば、それ以上の賠償額が受け取れないということになります。
 
また、【具体例】で挙げたとおり、賠償総額が100万円、すでに支払われた治療費や休業損害が70万円、過失割合が4割だった場合には、100万円-過失分40万円=60万円が、相手方が支払うべき賠償額となります。しかし、既払い金が70万円あるので、すでに全額賠償済みであり、それ以上の支払いを求めても相手方は支払いを拒絶するでしょう。
この場合に、「相手方の任意保険会社から差額の10万円について返還を求められるのでは・・・」とも考えられますが、既払い金70万円と賠償額60万円の差額の10万円の返還が求められることは通常ありません(必ずしもないわけではありません)。
なお、自賠責保険会社に請求する場合には、被害者の過失が7割以上の場合に限り過失相殺が適用されます。そのため、被害者の過失割合が大きい場合には、自賠責保険会社への請求を直接行った方がよい場合もあります。
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